コラム

センスや才能がなくても、文章は上達する

 文章が上手い人は、たびたび「文才がある人」と評価されます。ですが、「書くのが苦手で自信がない」としたら、その理由は文才やセンスがないからではなく、「書き方のルールを教わっていない」からです。
 文章が上手な人と、文章が苦手な人の差は、「文章のルールに則って書いているか、ルールを知らずに書いているか」の差です。

 私たちの若手時代を振り返ると、仕事で書いた文章を先輩が添削をしてくれたことが文章上達の大きな力になりました。
 フリーライターとして駆けだしだった頃は、出版社の編集者や広告代理店のディレクターが入れてくる赤字(加筆修正箇所)を見て、同じ間違いをしないように気を付けたり、表現の選び方を学んだりしました。
 赤字箇所を事務的に直すのではなく、

 「どこが間違いなのか」
 「なぜ、間違えたのか」

 を振り返った結果、文章のルールを理解できるようになったのです。

 書く力は、特殊能力ではありません。書き方の基本ルールが身につけば、才能に頼らなくても、誰でも「正確に伝わる文章」を書くことができます。

参考:『社会人になったらすぐに読む文章術の本』(KADOKAWA)

   『日本人のための「書く」全技術【極み】』(翔泳社)

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プロフィール

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藤𠮷 豊

編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、男性情報誌、自動車専門誌、2誌の編集長を歴任。

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小川 真理子

編集プロダクションにて、雑誌や企業PR誌、書籍の編集・ライティングに従事。フリーになった後は、電通レイザーフィッシュにて企業のWEBサイトのコンテンツ制作に関わり(非常勤)、仕事の幅を広げる。

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