文章が上手い人は、たびたび「文才がある人」と評価されます。ですが、「書くのが苦手で自信がない」としたら、その理由は文才やセンスがないからではなく、「書き方のルールを教わっていない」からです。
文章が上手な人と、文章が苦手な人の差は、「文章のルールに則って書いているか、ルールを知らずに書いているか」の差です。
私たちの若手時代を振り返ると、仕事で書いた文章を先輩が添削をしてくれたことが文章上達の大きな力になりました。
フリーライターとして駆けだしだった頃は、出版社の編集者や広告代理店のディレクターが入れてくる赤字(加筆修正箇所)を見て、同じ間違いをしないように気を付けたり、表現の選び方を学んだりしました。
赤字箇所を事務的に直すのではなく、
「どこが間違いなのか」
「なぜ、間違えたのか」
を振り返った結果、文章のルールを理解できるようになったのです。
書く力は、特殊能力ではありません。書き方の基本ルールが身につけば、才能に頼らなくても、誰でも「正確に伝わる文章」を書くことができます。