20年以上、法人化せずに、個人事業主としてフリーランスライターを続けていました。
特に不便も感じていませんでした。
一方で、一度きりの人生なので、いつかは自分で会社も興(おこ)してみたい、なんでも経験をしておきたい、始めれば得るものもあるはず、と思っていました。
その思いが形になったのは、2018年のことです。
クロロス(フリーランス4名による編集ユニット)の藤吉豊と小川真理子は、仕事について話し合うなかで、それまでのライターとしての活動に加え、本格的にライター育成や文章講座に力を入れていきたいという気持ちがふたりとも高まっていることを確認しました。
それまでにも、依頼されて、ボランティアで学生団体にフリーペーパーの作り方や執筆指導をする機会がありました。
加えて、企業等からも、文章講座を開催してほしい、というニーズが増えてきていたのです。
社会が必要とするサービスを本格的に提供する以上は、法人化して、しっかり取り組むべきと考え、「株式会社文道」という会社をふたりで設立することにしました。
こうして、フリーランスと会社役員という2つの働き方を並行して行うことになりました。
株式会社文道設立から6年。
この選択をしたことで、著者、講師という肩書が増え、人生がぐっと広がりました。
早すぎず、遅すぎず、よいタイミングで法人化できたと考えています。
参考:『女性フリーランスの働き方』(日本実業出版社)
https://www.njg.co.jp/book/9784534061225/