コラム

【フリーランスのリアル⑩】 スキルを身につけるために就職する手もある

  「フリーランスから会社員への転職が増えている」と新聞が報じていました(2024年10月20日、日本経済新聞インターネットサイト)。
 記事によると、「リクルートとパーソルキャリアでは、2024年4~9月の仲介人数がそれぞれ5年前の3倍近くに達成した」そうです。

 会社員に回帰する背景として、次の3つをあげていました。

  1. コロナ禍や働き方改革を機に競争が増え、営業力に不安を感じたようになった。
  2. 収入の変動リスク加え、物価高が重なり、安定志向が強まった。
  3. 働き方改革が重なり、会社員でも柔軟な働き方が可能になった。

 私たちも会社員時代(編集プロダクション:代理店や出版社などから依頼を受け制作をする会社)がありました。会社員時代を振り返ると、よかったことはたくさんあります。
 とくに、社会人としてのマナーを身につけられたり、文章力の基礎を築けたことは今でもとても役に立っています。

 フリーランスを経験してみて「自分には向かない働き方だ」と気づき、会社員に戻る人もいるかもしれません。しかし、またいつかはフリーランスに戻りたい、という気持ちを残しつつ会社員に戻ったのであれば、「学ぶ」「スキルを身につける」という姿勢で仕事に取り組むと、将来の選択肢が増えるのではないでしょうか。

 社員として働くことで得られる安定性だけでなく、プロジェクト管理やマーケティング戦略などのチームでしか学べないスキルも身につきます。また、同僚や上司との人間関係は、将来的に貴重な資産となります。これらを活用し、自分のキャリアに活かす意識が重要です。

 人生は一度きりです。自分に本当に合う働き方を見つけてほしいと思います。

参考:『女性フリーランスの働き方』(日本実業出版社)
https://www.njg.co.jp/book/9784534061225/

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プロフィール

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藤𠮷 豊

編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、男性情報誌、自動車専門誌、2誌の編集長を歴任。

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小川 真理子

編集プロダクションにて、雑誌や企業PR誌、書籍の編集・ライティングに従事。フリーになった後は、電通レイザーフィッシュにて企業のWEBサイトのコンテンツ制作に関わり(非常勤)、仕事の幅を広げる。

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