コラム

「上手な文章」とは、どのような文章のこと?

 そもそも、「上手な文章」とは、どのような文章をいうのでしょうか。

「上手さ」は、主観的なものです。人によって文体の好き嫌いもあります。私たち文道は、「文章を上手に書くための要素は5つある」と考えています。以下の5つを意識することで、「上手な文章」が書けるようになります。

①わかりやすく伝える

 文章は、意思伝達のツールです。自分の考えや意見、自分が集めた情報、自分が目にした事実を「正確に、わかりやすく、相手が理解しやすいように書く」必要があります。

②論理的に伝える

「論理的」とは、矛盾や破綻なく伝えることです。

頭に思い浮かんだことを、思い浮かんだ順番で文章にすると、同じ内容が何度も出てきたり、文脈が途中で見えなくなったり、話の展開が唐突になることがあります。  論理的に伝えるには、「段階的に、順を追って説明し、結論に至った根拠、裏付けを明確にする」ことが大切です。

③「相手を不快にさせない表現」をする

 伝える内容が同じでも、表現のしかたを変えると、読み手の気持ちも変わります。強い表現、否定的な表現、雑な表現を避けて、「誠実に表現し、相手に安心感、信頼感を与える」ことが大切です。

④相手に合わせた書き方をする

 相手の「立場」「年齢」「状況」「性格」「知識」を踏まえて、「相手に合わせた適切な表現をする(適切な言葉を選ぶ)」ことが重要です。

⑤「相手に配慮」する

 自分の考えを一方的に押し付けるのではなく、「相手は何を求めているのか」「なぜ相手はそう考えているのか」といった相手の要望や理由をくみ取る姿勢が大切です。

 相手に寄り添い、その気持ちを言葉で伝えることで、信頼関係が生まれます。

参考:『日本人のための「書く」全技術【極み】』(翔泳社)

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プロフィール

藤𠮷 豊

藤𠮷 豊

編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、男性情報誌、自動車専門誌、2誌の編集長を歴任。

小川 真理子

小川 真理子

編集プロダクションにて、雑誌や企業PR誌、書籍の編集・ライティングに従事。フリーになった後は、電通レイザーフィッシュにて企業のWEBサイトのコンテンツ制作に関わり(非常勤)、仕事の幅を広げる。

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