説得力のある文章を書くには、「論理的で正確」である必要があります。不確かで、あいまいに書かれていると、読者の中には納得できずに読むのをやめてしまう人も出てくるでしょう。
論理的で正確な文章に欠かせないのは、「根拠」です。何かを主張するときは根拠を添えます。根拠が強いと説得力が高まります。
・根拠……主張のよりどころや支えとなるもの
哲学者の野矢茂樹さんの言葉をお借りすれば、
「自分の考えを述べる場合には、どうしてそう考えるのか、その根拠を示す必要がある」(『増補版 大人のための国語ゼミ』/筑摩書房)
のです。
①研究、調査結果をデータ(数字など)で示す
「○○会社のアンケート調査によると、目の疲れを感じている成人は80%以上にのぼった」
②専門家の見解を紹介する
「眼科医の△△先生も、『緑黄色野菜に含まれる色素成分、ルテインは目にいい』と言っている」
③自分の体験を述べる
「パソコンを長時間使うと画面がぼやけて見えます。そんなときには目をぐるぐる動かしたり、目薬をさすと改善します」
④著名人の事例を紹介する
「タレントの○○さんは、目を守るために、毎日の朝食で、緑黄色野菜を欠かさずに、食べているそうです」
⑤資料(本など)から引用する
「○○大学の△△教授は著書『○○○』において、『果物の○○に含まれる××は目の疲労回復効果が期待できる」と書いています」