コラム

文章上達の二大秘訣 その②


名文を多く読む

 文章は言葉によって綴られています。名文で書かれた本を読むことで新しい言葉や表現との出合いがあり、語彙を増やし、文章力を高めることができます。

 脳科学者の茂木健一郎さんは、

「文章の能力や国語力は、勉強や仕事の基本です。この二つを鍛えるには本を読むこと。しかも膨大な量を読むことが一番の近道です」

『脳を活かす勉強法』/PHP研究所

 と述べています。

【名文を読む3つのメリット】

①語彙を増やせる
②言葉づかいを学べる
③心地良い文章のリズムを身につけられる

 では、名文をどのように読めばいいのでしょうか。言語学者で評論家の外山滋比古さんは、
「一人、二人の文章家の文章を集中的に読み込んで、その骨法を学ぶ。これが文章上達のコツで、いちばんの近道のように思われる」(『知的文章術 誰も教えてくれない心をつかむ書き方』/大和書房)
と書いています。

 文章の基礎を身につけたい場合には、多読をするよりも、「これ」という本を繰り返し読むほうが効果的です。
脳には「繰り返し覚えたことは忘れにくい」という性質があります。スポーツ選手も、繰り返しの練習によって、能力を上げていきます。文章も基礎力がつくまでは、「これ」という本を繰り返し、繰り返し読むといいでしょう。

Share:

プロフィール

Picture of 藤𠮷 豊

藤𠮷 豊

編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、男性情報誌、自動車専門誌、2誌の編集長を歴任。

Picture of 小川 真理子

小川 真理子

編集プロダクションにて、雑誌や企業PR誌、書籍の編集・ライティングに従事。フリーになった後は、電通レイザーフィッシュにて企業のWEBサイトのコンテンツ制作に関わり(非常勤)、仕事の幅を広げる。

新着記事

上部へスクロール